Pucelleダイヤリー
オタ話全開と親バカ日記 たまにSSも載せてみたり
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ゴールデンウィーク突入ですね。
私は基本カレンダー通りですが、5月4日が仕事。
ちぇっ。最大でも二連休しかないよ
今回は3日に次男と映画に行く予定。
あとは長男が全部部活で埋まっているので遠出の予定はなしです。
映画は今のところ「クローズゼロ2」(だっけ?)か「クレヨンしんちゃん」のどっちにするかで次男悩み中。
この連休でまた創作活動にはずみがつけばいいんだけどな
ちょっとここからこっそり
私がオン活動をするようになった時から親しくして頂いて、このサイトを開く時も応援して頂いたパソ友さんが、それまでの勤め先を退職され、一人暮らしをやめご両親のもとへお帰りになります。
このところ、私が図書館にどっぷりつかっていたせいもあって、なんか疎遠になっちゃってるんですけど^^;
陰ながらこれからのご多幸をお祈りしてますって、こっそりこの場を借りて伝えておいたりして。
いろいろと大変なことがあって今は疲れているとは思いますが、全ての経験はやがて必ず宝になると私は信じています。
少しの間、ご両親の愛情に思いっきり甘え、そして新しい一歩を踏み出して下さい。
応援しています。
で! 更新しました!
【250mlの攻防戦 ~after~】(図書館戦争)
小ネタのつもりで、こっちのブログにのっけようと思っていたら、いつもの如く長くなりました。
続きものだしねって事でコンテンツの方にUPした次第です。
えへへ
サイトには通って下さっていても、ブログまで覗いて下さる方はそれほど多くはないので、まぁアチラの方がいいかなーって^^
けど、ブログまで来て下さった方へのお礼もしたいので、このSSのそのまたオマケを畳んだ先からUPしました。
どーしょーもな小小ネタですが、暇つぶしにでもどーぞ^^
250mlの攻防戦 ~afterのおまけ~
それは郁と柴崎の部屋で久し振りに隣部屋の同期と4人で飲んでいた時のことだ。
女子寮の同期で酒を飲むとき、もっぱら郁と柴崎の部屋で集まるのが近頃のデフォルトである。
理由はアルコールに弱い郁が潰れた時、女子隊員では3階にある郁達の部屋まで運ぶのは不可能だからだ。
当初はあたしだってそんなに弱くない! と説得力皆無にわめく郁だったのだが、結局こういう形に納まったのは柴崎の「もし潰れたりしたら、堂上教官を呼ぶけどいいわけ?」という鶴の一声だった。
この日はこの夏に新発売になったヨーグルト風味のリキュール酒と、家庭部が作ったクッキーを持ち寄り、ネコ型ロボットが主人公の国民的アニメ番組の話題で盛り上がっていた。
四次元ポケットから何か一つ出してもらえるとしたら、何がいい?
「あたし! どこでもドア! あれがあれば遅刻も怖くないし」
はい! はい! と元気よく手を上げて答えたのは郁だ。
確かに遅刻ぎりぎりで寮から特殊部隊庁舎に走る姿を見かける柴崎や同期も納得のチョイスだ。
けれどそれよりも郁には必要なアイテムがあるわよー、とクッキーをつまんだのは隣室の岡本だった。
「笠原はさ、アレよ。教科書とか参考書にくっつけて文字を移して食べるとその所が暗記できるって食パンあったじゃない? あっちの方がいいんじゃないの?」
言外どころかはっきりと頭の悪さを指摘され、郁がリキュール酒がはいったグラスをだんっとテーブルに叩きつけると、岡本に身体を乗り出してくる。
「何おぅ! ガチで失礼なんだけど! あたしに謝れ!」
「今更失礼もないじゃん! あんたの覚えの悪さを知らない隊員はいないのよー」
「くっ……いいのよ! あたし戦闘職種だから! あたしに必要なのは記憶力じゃなくて筋力なの!」
相当な開き直りである。
多少なりともアルコールが入っている面々は、それだけでも可笑しく笑いの種だ。
「何だそれ!」
「出た! 笠原のキラマシーン発言!」
あははっ!と笑う同期に、柴崎も上機嫌で携帯を取り出してはメールを送る仕草を見せた。
「笠原が座学なんているかぁ!といきまいてまーす。さぁ、堂上教官にご注進っと」
「ぎゃあーー! 柴崎! やめてぇーーー!!!」
語尾にハートマークか音符マークを付けた声色でわざと入力する文面を読み上げる柴崎と、必死になって阻止する郁。残りの二人は小牧ばりの笑い上戸で転がりまわっている。
柴崎も本気で堂上に告げぐちをしようとしているのではないので、笠原に襲われるー!なんてふざけているだけだ。
「そういえば柴崎は? 何が欲しいの?」
柴崎が携帯をちゃんとしまったのを確認しながら郁が訪ねると、柴崎は郁にだけ分かる不吉な笑みを浮かべて小首をかしげた。
「もちろん、タイムマシーンにきまってるじゃない」
「タイムマシーン? 柴崎にしては平凡じゃないの?」
素朴な疑問だった。
しかしとたんに柴崎は郁の首に抱きつくと、実に楽しそうにその理由を言ったのだ。
「だからぁ、タイムマシーンにのってあたし達が入隊したばっかりの頃に戻るのよ」
「へ?」
郁には柴崎の意図が読めなかった。
しかし隣室の2人はピンと来たらしい。ニヤニヤ笑いを浮かべているその空気が、何かに似ている。
何に似ているのか、少しだけ考え分かった。
郁と堂上をからかう時の、特殊部隊の面々の空気だ。
いやな予感に引き気味になる郁だが、柴崎は抱きついたまま離さない。
「それで角突き合わせていたあの頃のあんたと堂上教官を、今のここにつれてきてー」
「もういい! それ以上は言うな!」
いやな予感が確信に変わるなか、柴崎の計画を遮ろうにもそんな事が通用する柴崎ではないし、「言っちゃえ! 柴崎!」と煽る声もうるさい。
柴崎はうふふーと笑うと郁の胸元に貼られている絆創膏に手をかけるとぺりっとはがした。
「ちょっと! 何すんのよ!」
郁の絶叫もものともせず、ほのかに頬を染めた柴崎は、続いて右腕の内側にも貼られた絆創膏もはがし、わざとらしく照れ気味に頬に手をそえた。
「そんなに喧嘩腰になってても、数年後にはこうしてキスマークをつけちゃう間柄になっちゃうんですからー、素直になりましょーよって教えてあげるの」
あたしって親切だわー
あはは! 笠原、あんた風呂の時とかその絆創膏、バレバレなのよ!
堂上二正もやるわねー。 あたしも昔の堂上二正に今の二人を見せたいわー
三人三様の盛り上がり振りに、昨日堂上につけられたキスの痕を見破られていた羞恥と、思い出すだに赤面ものの、今は恋人の上官に対する昔の失態のあれこれを思い出された郁は、真っ赤になると声を限りに叫んだ。
「きゃぁーーーーーーー!!!」
この声は離れた男子寮まで届き、夏のこととて窓を開けていた堂上の部屋まで届いたとか。
時を同じくして小牧、手塚と酒盛りをしていた矢先の事で、この叫び声を聞いた小牧が口にふくんだビールを噴き出しながら上戸に入ったという話は、また別のことである。